2025年発売の東芝スチームオーブンレンジ「石窯ドーム」シリーズに、新モデルER-D70Bが加わりました。
それにともない、2024年モデルのER-D70Aは型落ちという位置づけになりましたね。

「どこが違うの?」「型落ちでも問題ない?」と気になる方に向けて、この記事ではスペックや価格、使い勝手の印象を比較していきます。
まずは、主な違いをわかりやすくまとめました。
- ER-D70Bは縦型パネルで見やすく、ER-D70Aは横型パネル
- ER-D70Bはグリルと加熱性能が高い、ER-D70Aは標準レベル
- ER-D70Bは赤外線センサーが高精度、ER-D70Aはやや控えめ
- ER-D70Bは石窯おまかせ焼き搭載、ER-D70Aは弁当キー搭載
- ER-D70Aは約31,000円安い
それぞれに合った選び方のヒントも、あわせてご紹介しますね。
- 自動調理機能などの快適性を重視したい方
- グリル調理の仕上がりや操作性にこだわりたい方
- 庫内の広さや省エネ性も気になる方
- 価格をなるべく抑えて選びたい方
- 基本的な機能がそろっていれば十分な方
- 設置スペースに余裕がない方
ここからは、どこがどう違うのかをひとつずつ取り上げて、使い勝手や機能の差をじっくり見ていきますね。
▼2025年モデルの石窯ドーム「ER-D70B」


▼2024年モデルの石窯ドーム「ER-D70A」

ER-D70BとER-D70Aの違いを徹底比較!
ER-D70BとER-D70Aには下記の違いが見つかりました。
※タップで読みたい項目にジャンプします
比較ポイント | 旧型ER-D70A | 新型ER-D70B |
---|---|---|
デザイン・カラー | ブラック/グランホワイト | ブラック/ホワイト |
操作パネルと液晶 | 横型・バックライトなし | 縦型・バックライトあり |
焼きムラ/グリル性能 | 直線ヒーター/石窯グリル | ドームヒーター/大火力石窯ドームグリル |
赤外線センサー | 標準センサー | ハイアングルセンサー |
自動メニュー機能 | コンビニ弁当キー | 石窯おまかせ焼き |
レシピ・自動メニュー数 | 112/85 | 126/87 |
トースト焼き時間 | 約5分45秒 | 約6分50秒 |
庫内寸法/設置寸法 | 高さ・奥行が広め | 幅が広く設置しやすい |
庫内のコーティング | ブラックコート | よごれプロテクト |
本体の重さ | 約14kg | 約17kg |
年間電気代 | 約2,275円 | 約2,182円 |
価格 | 約27,000円〜 | 約58,000円〜 |
それぞれ詳しく見ていきましょう!
デザイン・カラーの違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
本体カラー | ブラック/グランホワイト | ブラック/ホワイト |
外観デザイン | 従来型・横操作パネル | スリム&スタイリッシュ |
見た目の印象に大きな違いがあるのが、カラーとデザインです。
ER-D70Bは純白に近いホワイトで、清潔感があり明るいキッチンにもなじみやすい色合い。
一方、ER-D70Aのグランホワイトはややベージュ寄りで、落ち着きのある上品な雰囲気を持っています。
さらに、ER-D70Bは操作パネルの配置が縦型になり、全体のデザインもよりスリムでスタイリッシュに。
キッチンに置いたときの“家電感”がやわらぎ、インテリアに自然に溶け込みやすくなっています。
機能だけでなく見た目にもこだわりたい方にとっては、大きな選び分けのポイントになりそうです。

操作パネルと液晶の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
パネル配置 | 下部・横型配置 | 上部・縦型配置 |
液晶の見やすさ | バックライトなし | バックライト付き |
毎日使うオーブンレンジだからこそ、操作パネルの位置や見やすさは大切です。
ER-D70Bでは、パネルが縦に配置されており、立ったまま自然な目線で操作しやすいデザイン。
液晶も明るく光るバックライト付きで、暗いキッチンでも見やすく、うっかりミスも減らせます。
一方、ER-D70Aは下部に横向きで操作部があるため、操作時にかがむ必要があり、表示も少し見えにくく感じる場面があるかもしれません。
とくに朝晩の薄暗い時間帯や、目が疲れやすい方にとっては、操作性の違いが使いやすさに直結します。

焼きムラの出にくさの違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
ヒーター構造 | 直線型ガラス管 | ドーム型ヒーター |
加熱方式 | 4面遠赤外線コート | まるごと遠赤加熱 |
オーブン調理で気になるのが、焼きムラの出方ですよね。
ER-D70Bは、天井がドーム型で、その形に沿ってヒーターが配置されているのが特徴です。
庫内全体を遠赤外線で包み込むように加熱するので、ピザやグラタンもムラなくしっかり焼き上がります。
一方、ER-D70Aは上下に直線ヒーターを使い、4面に遠赤外線コートを施していますが、熱の回りは直線的。
複数の皿を並べたときや厚みのある料理では、焼きムラが出やすくなることも。
「どの位置に置いても均一に仕上げたい」なら、ER-D70Bのヒーター構造に注目したいですね。
グリル加熱性能の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
グリル方式 | 石窯グリル | 大火力石窯ドームグリル |
焼き上がり | 標準的/ややムラあり | 外カリッ・中ふんわり |
トーストやグラタン、焼き魚など、グリルをよく使う方には加熱性能の違いが気になるところ。
ER-D70Bは、大火力の石窯ドームグリルを搭載しており、短時間で一気に焼き目を付ける力があります。
庫内のドーム形状と連動して熱を反射させることで、食材全体を包み込むように加熱。
トーストなら外側はカリッと、中はふっくらした焼き上がりを実現できます。
一方のER-D70Aは、標準的な石窯グリルで、火力や立ち上がりのスピードはやや控えめ。
「手軽にグリル調理を楽しみたい」ならどちらでもOKですが、仕上がりの質を求めるならD70Bに軍配が上がりそうです。
赤外線センサーの精度の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
センサー方式 | 標準赤外線センサー | ハイアングル赤外線センサー |
検知範囲 | 真上のみ | 広範囲を立体的にカバー |
レンジ機能で気になるのが、加熱ムラや温めすぎの失敗。
ER-D70Bはハイアングル赤外線センサーを搭載しており、高さのある容器や複数のおかずもムラなく温められます。
センサーの範囲が広く、食材全体の温度を立体的に検知してくれる設計です。
冷凍ごはんやお弁当などをよく温めるご家庭では、温度ムラの少なさが使いやすさにつながります。
一方、ER-D70Aは真上からの検知が中心で、置き方や容器の大きさによっては温まりにくいことも。
「いつも温めがうまくいかない…」という小さなストレスを減らしたいなら、D70Bの方が安心ですね。

自動メニュー機能の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
特徴的な自動機能 | コンビニ弁当キー | 石窯おまかせ焼き |
対応メニュー | 市販弁当温めに特化 | 食材に応じて自動調整 |
自動メニューの進化にも、それぞれの個性があります。
ER-D70Bは「石窯おまかせ焼き」機能を搭載していて、食材や分量にあわせて加熱を自動でコントロール。
鶏の照り焼きや魚の切り身、野菜のグリルも、ボタン一つで手軽に本格調理ができます。
一方、ER-D70Aにはこの機能はない代わりに、コンビニ弁当を温める専用キーがついています。
市販のお弁当をよく利用する方にとっては便利な選択肢ですね。
「忙しいけどちゃんと作りたい」ならD70B、「手軽に温めメインで使いたい」ならD70Aと、暮らし方にあわせて選び分けできるポイントです。

トーストの焼き時間の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
通常トースト | 約5分45秒 | 約6分50秒 |
冷凍トースト | 約8分15秒 | 約8分20秒 |
トーストの焼き時間は、意外と暮らしに直結するポイントです。
ER-D70Aは焼き上がりまで約5分45秒とやや早めで、忙しい朝に重宝するスピード感があります。
一方、ER-D70Bは約6分50秒とやや時間はかかるものの、焼き上がりの質を重視した設計。
表面はしっかりカリッと、中はふんわりとした食感に仕上げてくれます。
「できるだけ早く朝ごはんを出したい」ならD70A、「焼きたてのおいしさを味わいたい」ならD70Bが合いそうですね。

庫内の有効寸法の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
庫内寸法 | 幅376×奥行390×高さ350mm | 幅384×奥行323×高さ215mm |
使いやすさ | 高さ・奥行が広め | 幅が広く見通し良好 |
同じシリーズでも、庫内の形状には意外と違いがあります。
ER-D70Bは庫内の「幅」が広めで、ピザやグラタンなど平たい料理を並べやすい設計。
高さは抑えめですが、ヒーターとの距離が近く、熱が均一に届きやすい構造です。
一方、ER-D70Aは「高さ」と「奥行」に余裕があり、スープや煮物など深さのある容器にも対応しやすい形状。
よく使う耐熱容器や料理の種類によって、選びたい構造が変わってきます。
庫内の見通しや取り出しやすさを重視するなら、D70Bの方が扱いやすいかもしれませんね。
庫内のお手入れのしやすさの違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
庫内コート | ブラックコート(脱臭タイプ) | 庫内よごれプロテクト |
汚れの落としやすさ | こびりつきやすい | ふき取り簡単 |
庫内のお手入れ、つい後回しになりがちですよね。
ER-D70Bには「庫内よごれプロテクト」が採用されていて、油汚れや飛び跳ねが付きにくく、ふき取りもスムーズ。
使ったあとにサッと拭くだけで、清潔な状態を保ちやすいのが魅力です。
一方、ER-D70Aは「脱臭タイプのブラックコート」で、においの吸収や熱効率は良いですが、こびりつきや焦げつきは残りやすい傾向があります。
掃除が手間だと感じやすい方には、D70Bのコーティングは時短にもつながる嬉しい仕様といえそうです。

設置寸法の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
推奨放熱スペース | 左1.5cm/右4.5cm/上方10cm以上 | 左右各3cm以上/上方10cm以上 |
設置のしやすさ | 右側に余裕あり | 左右均等で配置しやすい |
オーブンレンジは、設置スペースの確認も重要なポイントです。
ER-D70Bは、左右に3cmずつ、上に10cm以上の空間を空けることが推奨されていて、見た目のバランスもとりやすい設計。
対してER-D70Aは、左1.5cm・右4.5cmと非対称なスペースが必要なため、壁際などでは配置に工夫が必要になることも。
特に設置場所が限られているキッチンでは、この数センチの違いが意外と大きく感じられるかもしれません。
スッキリ配置したい方や見た目の整然さを重視したい方には、D70Bの方が扱いやすいといえそうです。
本体の重さの違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
本体質量 | 約14kg | 約17kg |
特徴 | 軽量で持ち運びしやすい | 安定感のある重量設計 |
重さはそこまで大きな違いには感じにくいかもしれませんが、一応のチェックポイントです。
ER-D70Aは約14kgと軽めなので、棚に載せて設置したり、引っ越しの際に持ち運ぶときは扱いやすいですね。
逆に、ER-D70Bは約17kgでやや重さがありますが、そのぶん安定性は高めです。
頻繁に動かすものではないので、重さだけで選ぶ必要はありませんが、設置環境によって気になる方はチェックしておいてもよさそうです。
年間電気代の違い
比較ポイント | ER-D70A | ER-D70B |
---|---|---|
年間消費電力量 | 約73.4kWh | 約70.4kWh |
年間電気代目安 | 約2,275円 | 約2,182円 |
電気代はわずかな差ですが、気になる方にはチェックしておきたい項目です。
ER-D70Bの方が最新の加熱効率・センサー制御により、年間の電気代は約93円安く抑えられています。
数百円の差ですが、長く使えば積み重ねで違いが出てきます。
5年で約465円、10年では約930円の節約に。
とはいえ、価格や機能の違いに比べると影響は小さいため、「少しでも光熱費を抑えたい」という方向けの参考程度と考えてよさそうです。
