2025年7月、東芝から4K有機ELテレビのハイグレードモデルX8900Rシリーズが発売されました。
これにともない2024年モデルのX8900Nは型落ちとなります。

どちらも有機ELパネルを採用した高性能モデルですが、実は使い勝手や見え方に細かな違いがありました。
- 画面の明るさの違い
- 音響システムの違い
- AI機能の違い
- 操作性の違い
- ゲーム機能の違い
- サイズ展開の違い
- 省エネ性能の違い
- 価格の違い
それぞれがおすすめなのは、こんな方です。
- 明るいリビングでの視聴が多い方
- 最新の画質・音質で映像を楽しみたい方
- 高機能モデルを長く使いたい方
- コストを抑えてしっかり使えるモデルがいい方
- 落ち着いた環境での視聴が中心な方
- 価格差を重視してバランスよく選びたい方
それではさっそく、それぞれの違いをわかりやすく見ていきましょう。
▼2025年モデル「X8900R」
▼2024年モデル「X8900N」
X8900RとX8900Nの違いを徹底比較!
X8900RとX8900Nには下記の違いが見つかりました。
比較ポイント | X8900R | X8900N |
---|---|---|
輝度性能と映り込み | 1.3倍の輝度+ARコート | 標準輝度+反射防止処理 |
音響システム | 重低音立体音響システムX | 重低音立体音響システムXP |
画質エンジン | ZRα(AI解析強化) | ZR(基本超解像処理) |
AI機能 | レグザインテリジェンス | 基本的なAI機能 |
操作性・リモコン | 新デザイン(My.Choice搭載) | 従来型リモコン |
通信機能(Wi-Fi) | Wi-Fi6対応 | Wi-Fi5対応 |
ゲーム機能 | 144Hz VRR対応 | 120Hz VRR対応 |
サイズ展開 | 48・55・65・77型 | 48・55・65型 |
省エネ性能 | 184kWh/達成率86% | 165kWh/達成率96% |
価格 | 約30〜80万円 | 約22〜60万円 |
それでは、それぞれ詳しく解説していきますね。
輝度性能と映り込みの違い
モデル | 明るさ・映り込み対策 |
---|---|
X8900R | 1.3倍のパネル輝度、ARコートで30%反射低減 |
X8900N | 標準輝度、一般的な反射防止処理 |
X8900Rでは、画面の明るさが従来比1.3倍にアップ。
さらに、外光の映り込みを軽減するARコートも施されていて、日中でも画面が見やすい設計です。
一方、X8900Nは標準的な輝度設定で、夜間や遮光環境なら十分な視認性を確保できます。
明るいリビングでテレビを見る機会が多いご家庭では、X8900Rの方がストレスなく視聴できそうですね。

音響システムの違い
モデル | 音響システム |
---|---|
X8900R | 重低音立体音響システムX(7〜9スピーカー、最大100W) |
X8900N | 重低音立体音響システムXP(6スピーカー、72W) |
X8900Rは、スピーカー数や配置が進化していて、より立体的で迫力ある音響が楽しめます。
特に77型モデルでは9つのスピーカーを搭載し、100Wの高出力で臨場感がぐっと高まります。
対してX8900Nも72W出力があり、日常的なテレビ視聴には十分な音質ですが、音の広がりではRにやや及びません。
映画や音楽番組の迫力を重視したい方には、X8900Rのサウンド設計が魅力的ですね。
画質エンジンの違い
モデル | 映像エンジン |
---|---|
X8900R | ZRα(AI解析強化、アニメビューティPRO搭載) |
X8900N | ZR(基本的な超解像処理) |
X8900RのZRαは、AI解析によって映像の種類を見分けて最適化してくれます。
ネット動画やアニメの質感も整えてくれるので、映像が自然でなめらかに感じられるんです。
X8900Nにも基本的な超解像処理はありますが、細かい補正やノイズ処理ではZRαに及びません。
画質にこだわりたい方や、アニメや配信系の映像をよく観るご家庭にこそ効果を実感できそうです。
AI機能の違い
モデル | AI機能 |
---|---|
X8900R | レグザインテリジェンス(AI処理強化) |
X8900N | 基本的なAI機能 |

X8900Rは、映像や音声をAIが自動で解析して、ジャンルごとに最適な設定に切り替えてくれます。
ドラマからスポーツまで、見るたびに調整する手間が省けるのがうれしいですね。
X8900NもベーシックなAI補正はありますが、シーン認識の細かさではややシンプルな印象です。
家族みんなで使う場面や、操作をおまかせしたい方には、X8900Rのほうが便利に感じられるかもしれません。
操作性・リモコンの違い
モデル | リモコン仕様 |
---|---|
X8900R | 新デザイン(My.Choiceボタン搭載) |
X8900N | 従来型リモコン |

X8900Rのリモコンは、新デザインで操作性が進化しています。
よく使う機能を登録できる「My.Choiceボタン」や、12個のダイレクトボタンで直感的に使いやすい構成。
音声操作にも対応していて、「AIボイスナビゲーター」でリモコンを触らずに操作できるのも特長です。
X8900Nは従来型ですが、慣れている方には迷いなく使えるレイアウトになっています。

通信機能(Wi-Fi)の違い
モデル | 対応Wi-Fi規格 |
---|---|
X8900R | Wi-Fi6対応 |
X8900N | Wi-Fi5対応 |
X8900Rは次世代のWi-Fi6に対応していて、より高速かつ安定した通信が可能です。
動画視聴中に家族がスマホを使っていても、途切れにくいのが安心ですね。
X8900NはWi-Fi5対応ですが、4K動画など一般的な用途には十分な速度があります。
今後のネット環境やデバイス数の増加を考えると、X8900Rの通信力は頼れる存在かもしれません。

ゲーム機能の違い
モデル | 対応リフレッシュレート |
---|---|
X8900R | 144Hz(VRR対応) |
X8900N | 120Hz(VRR対応) |

X8900Rは144Hzの高リフレッシュレートに対応していて、PS5やPCゲームにもぴったりです。
映像のカクつきを抑えるVRRにも対応していて、滑らかな映像が楽しめます。
X8900Nも120Hz対応で通常のゲームには十分ですが、フレームの安定性ではX8900Rがより優秀です。
動きの激しいゲームをよく遊ぶ方には、X8900Rが安心して選べる一台ですね。
サイズ展開の違い
モデル | サイズ展開 |
---|---|
X8900R | 48・55・65・77型 |
X8900N | 48・55・65型 |
X8900Rは、最大77型の大画面モデルを展開しているのが特徴です。
映画やスポーツを大迫力で楽しみたい方には、このサイズ感が魅力になりますね。
一方、X8900Nは最大65型までの展開で、一般的なリビングにフィットしやすいサイズ感。
設置スペースや価格とのバランスで、自分にちょうどいいサイズを選びたいですね。
省エネ性能の違い
モデル(55型) | 年間消費電力量 | 省エネ達成率 |
---|---|---|
X8900R | 184kWh | 86% |
X8900N | 165kWh | 96% |
年間消費電力量は、X8900Nの方が約19kWh少なく、省エネ達成率でも上回っています。
電気代に換算すると、年間約570円の差に。10年使えば約5,700円ほどの節約になります。
X8900Rは高輝度や多機能による消費電力の高さが影響しているため、長時間視聴が多い方は注意したいですね。
省エネ性能を重視するご家庭では、X8900Nがランニングコスト面でも安心です。

価格の違い
サイズ | X8900Rの価格帯 | X8900Nの価格帯 |
---|---|---|
48型 | 約30万円〜35万円 | 約22万円〜27万円 |
55型 | 約40万円〜45万円 | 約28万円〜33万円 |
65型 | 約60万円〜65万円 | 約40万円〜45万円 |
77型 | 約75万円〜80万円 | - |
X8900Rは、明るさアップや映り込み対策、音の広がりを感じられる立体音響、AIの賢い補正など
いろんな新しい技術がたっぷり詰まっています。
だから価格に差があっても、そのぶん進化が実感できるんですよね。
一方でX8900Nは、必要な性能をしっかり押さえつつ、価格を抑えたい方にぴったりの選択肢です。
どちらが自分の暮らしに合っているか、機能や価格を見比べて決めると安心ですよ。
スペック比較表(55型での比較)
項目 | X8900R(新型) | X8900N(型落ち) |
---|---|---|
発売日 | 2025年7月25日 | 2024年4月12日 |
画面サイズ展開 | 48・55・65・77型 | 48・55・65型 |
映像エンジン | レグザエンジンZRα(AI解析強化) | レグザエンジンZR(基本超解像処理) |
パネル輝度 | 従来比1.3倍向上 | 標準 |
映り込み対策 | ARコート(30%低減) | 標準 |
音響システム | 7スピーカー(60W、立体配置) | 6スピーカー(72W、前面配置) |
消費電力 | 357W | 288W |
年間消費電力量 | 184kWh | 165kWh |
通信規格 | Wi-Fi6対応 | Wi-Fi5対応 |
リフレッシュレート | 144Hz(VRR対応) | 120Hz(VRR対応) |
リモコン | 新型デザイン(My.Choice搭載) | 従来型 |
音声操作 | AIボイスナビゲーター | 通常レグザボイス |
スペックを並べてみると、X8900Rは画質や音、通信まわりの最新技術がしっかり入っているのがわかります。
それに比べてX8900Nも、普段使いには十分な性能でコスパも良さそうですよね。
選ぶときは、どんな機能をよく使うかや、予算とのバランスを考えて決めるのが安心です。
▼大画面でも美しさが保たれるから、リビングの主役としてしっかり映えますね
▼型落ちモデルだからこそ、今がお買い得なタイミングです
X8900RとX8900Nの共通の機能や特徴
ここからは、どちらのモデルにも共通している便利な機能をご紹介します。
暗いシーンもリアルに映し出す深い黒

映画の夜景や宇宙のシーンを見ていると、黒の表現が気になることありますよね。
どちらのモデルも有機ELパネルを採用しているので、完全な黒を映し出せます。
液晶テレビとは違って、暗い場面でもぼやけず、鮮明でリアルな映像を楽しめるんです。
映像の奥行きやリアルさにこだわりたい方にはうれしい特長ですよね。
どの位置から見ても美しい広視野角
リビングで家族みんなでテレビを見ると、座る場所によって見え方が変わることがありますよね。
でも、この2つのモデルなら、斜めから見ても映像の美しさがほとんど変わりません。
家族みんなが好きな位置で、ストレスなく快適に楽しめるんですよ。
家族のだんらんや友達が集まるときにぴったりの機能です。
映画館みたいな臨場感が楽しめる立体音響

映画やドラマを家で見るなら、音もリアルに楽しみたいですよね。
どちらのモデルもDolby Atmosに対応していて、上下左右から立体的に包み込むようなサウンドを実現しています。
専用のスピーカーがなくても映画館のような音響を味わえますよ。
映画や音楽だけでなく、ゲームでも音に包まれる感覚が味わえるのは魅力的ですね。

人気の動画配信サービスも簡単アクセス

最近はテレビで動画配信サービスを見るのが当たり前になってきましたよね。
X8900RとX8900NはNetflixやAmazonプライムビデオ、YouTube、Disney+など、主要な動画配信サービスをテレビだけで楽しめます。
リモコン操作も簡単なので、機械が苦手な方でも安心ですよ。
テレビ周りがスッキリするのも魅力ですね。
速い動きもくっきり鮮明な高速応答性
スポーツ中継やアクション映画を見ているとき、映像のブレや残像が気になったことはありませんか?
この2つのモデルは応答速度が速い有機ELパネルを使っているので、動きの激しいシーンでもくっきり見えます。
映像がなめらかに流れるから、ストレスなく視聴を楽しめますよ。
特にスポーツ好きなご家族にはぴったりですね。

X8900Rの口コミや評判
X8900Rは2025年発売の最新モデルのため、現在のところ参考になる口コミはまだ多く見られません。
購入者の声が集まり次第、随時追記していく予定です。
使用感や満足度が気になる方は、引き続きチェックしてみてくださいね。

X8900Nの口コミや評判
- スタンドが小さくて、画面の安定感が心配。
- 人物の顔色が濃すぎると感じることがある。
スタンドの安定性が気になる場合、壁掛け設置や専用スタンドの活用を検討すると安心できます。また顔色が濃いと感じたときは、画質設定を調整すると改善できますよ。設置場所や環境に応じて少し工夫をすることで、快適に楽しめるケースがほとんどなので、あまり心配しすぎなくても大丈夫ですね。

- 黒の表現が素晴らしく、有機ELならではの美しい画質。
- 芝やユニフォームなど色が鮮やかでリアル。
- 地デジ視聴もAIモードと標準モードで高画質に楽しめる。
- 音質が良く、高音の響きがクリアで聞きやすい。
- ゲーム機能が充実していて、快適にプレイできる。
X8900Nは画質の美しさとクリアな音質が評価されています。特に、黒の締まりが良く、発色の鮮やかさが魅力的で、映画やスポーツなど幅広く楽しめます。さらにゲーム機能が充実しているので、家族みんなで楽しむシーンが広がりますよ。価格に対する満足感も高く、コスパが良いモデルといえますね。

X8900Rがおすすめな人
- 明るいリビングでテレビを楽しみたい方
- 最新の高画質・高音質技術を体感したい方
- ゲームや映画を臨場感たっぷりに楽しみたい方
- 長く使える高性能モデルを選びたい方
X8900Rは、明るい部屋でも映像がしっかり映える高輝度パネルを搭載。
映画や音楽番組を大迫力で楽しめる高音質設計や、動きに強い高速表示も魅力です。
77型などの大画面モデルにも対応しており、家族みんなで見るシーンにもぴったり。
先進機能をフルに楽しみたい方にとって、安心して長く使える一台です。

▼映画やライブ映像の臨場感がすごくて、家にいながら特別な時間が味わえます
X8900Nがおすすめな人
- コストを抑えて機能性も重視したい方
- 日常使いでしっかり満足できるテレビを探している方
- 浮いた予算を他の家電や生活費に回したい方
- 型落ちでも安心して使える機種を探している方
X8900Nは、有機ELパネルやDolby Atmos対応など、テレビとしてしっかり満足できる性能を備えています。
画質・音質ともに日常使いには十分で、家族で楽しむ場面にもぴったりです。
今は型落ちになったことで手に取りやすく、コスパ重視派にはうれしいタイミング。
無理なく機能性を確保したい方には、バランスのよい選択といえますね。

▼型落ち品は在庫限りで終売!売り切れる前にチェック!
よくある質問 Q&A
Q X8900RとX8900Nの画質の違いは家庭でもわかりますか?
A 明るい部屋でネット動画などを観る場合は、X8900Rの方が明るさやノイズ処理に優れており違いが感じやすいです。暗い部屋で地上波が中心ならX8900Nでも十分きれいです。
Q リモコンの違いは使いやすさに影響しますか?
A X8900Rのリモコンは操作しやすく、よく使うアプリにすぐアクセスできます。X8900Nのリモコンはボタンが多く少し慣れが必要ですが、基本的な操作には問題ありません。
Q 音質はどちらのモデルが良いですか?
A X8900Rは音の広がりや立体感に優れており、より臨場感があります。X8900Nも高出力で、普段使いには十分な音質です。
Q X8900RとX8900Nでは設置スペースに違いがありますか?
A 同じサイズ同士なら設置スペースはほとんど変わりませんが、X8900Rの77型は特に大きいため、余裕のある設置場所が必要です。
Q 故障時のサポート体制に違いはありますか?
A どちらも東芝の公式サポートに対応していますが、新しいX8900Rの方が今後の保証サービスやアップデートが充実していく可能性があります。
まとめ|X8900RとX8900Nの違いを徹底比較!
ここまでX8900RとX8900Nの違いを詳しく見てきました。
それぞれの特徴を整理すると、暮らしの中でどんな違いがあるかが見えてきますね。
- X8900Rは明るい部屋でも見やすく昼間の視聴が快適になる
- X8900Rは音の立体感が豊かで、映画や音楽を臨場感たっぷりに楽しめる
- X8900RはAI処理や通信機能が進化し、家族で使いやすい設定になる
- X8900Nは省エネ性能が高く、長く使うほど家計にやさしい
- X8900Nは価格が安い
とにかく映像や音の質にこだわりたい方にはX8900R。
一方で、コスパを大切にしながら機能も十分に楽しみたい方にはX8900Nがぴったりですね。
どちらを選んでも、有機ELならではの美しさと臨場感が楽しめるのは大きな魅力。
レグザシリーズだからこそ、毎日の「見る時間」がもっと心地よく変わっていくと思いますよ。
▼2025年モデル「X8900R」
▼2024年モデル「X8900N」