TP-LinkのメッシュWi-Fiルーター「Deco X50」と「Deco X60」の違いを比較していきます。

どちらもWi-Fi 6対応の高性能モデルですが、設計の方向性やスペックに違いがあります。
- Deco X60は4ストリーム、X50は2ストリームに対応
- X50は160MHz帯域に対応、X60は80MHzまで
- X60は最大速度がAX5400で、より高速な通信が可能
- X50の方がLANポートが多く、有線接続に便利
- X60はアンテナが4本で、電波の届きやすさに優れる
- X50は2022年発売で、新しい設計が魅力
- X50は価格が約1,400円安く、コスパが高い
- 最新スマホとの相性を重視したい方
- 1〜2人暮らしで速度を優先したい方
- NASやテレビなど有線接続が多い方
- 家族で同時にネットを使う機会が多い方
- 安定した通信でテレワークしたい方
- 2階建てや鉄筋住宅など広い家にお住まいの方
では、どんなふうに違うのかをもう少し詳しく見ていきましょう。
▼LANポート3つで、NASもプリンタも有線で安定接続の「X50」
▼同時接続が多くてもブレない、家族向けルーター「X60」

Deco X50とDeco X60の違いを徹底比較!
Deco X50とDeco X60には下記の違いが見つかりました。
比較ポイント | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
ストリーム数 | 2ストリーム | 4ストリーム |
帯域幅 | 160MHz | 80MHz |
最大速度(理論値) | AX3000 | AX5400 |
LANポート数 | 3ポート | 2ポート |
アンテナ数 | 内蔵×2 | 内蔵×4 |
発売年 | 2022年 | 2020年 |
価格 | 11,163円 | 12,600円 |
1つずつ詳しく解説していきますね。
ストリーム数の違い
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
ストリーム数(5GHz) | 2ストリーム | 4ストリーム |
ストリーム数とは、同時に送受信できるデータの経路数を指します。
X60は5GHz帯で4ストリームに対応していて、複数の端末と同時に通信する際の安定性が高いのが特徴です。
家族それぞれが動画を見たり、ゲームやリモート会議を同時に行う環境では、この違いが効いてきます。
一方、X50は2ストリームなので、1〜2人暮らしや使用台数が限られている家庭なら十分な性能といえます。
帯域幅の違い
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
帯域幅 | 160MHz | 80MHz |
帯域幅は、1本の通信路でどれだけの情報をやり取りできるかを示す指標です。
X50は160MHzの広い帯域に対応しており、対応スマホと組み合わせればより高速な通信が可能になります。
とくにiPhone15 ProやPixel 7などの最新機種と相性がよく、単独利用での速度重視に向いています。
X60は80MHz止まりですが、ストリーム数の多さで同時接続時の処理が得意です。
最大速度(理論値)の違い
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
最大速度(理論値) | AX3000(5GHz:2402Mbps、2.4GHz:574Mbps) | AX5400(5GHz:4802Mbps、2.4GHz:574Mbps) |
最大速度はあくまで理論値ですが、機器の性能目安として参考になります。
X60は5GHz帯で最大4802Mbpsと高スペックで、重いデータのやり取りにも対応できる設計です。
とはいえ、実際の家庭内では環境や混雑状況によって変わるため、X50でも十分な速度が出るという声もあります。
通信負荷が高い作業が多い方や速度にこだわる方にはX60が安心ですね。
LANポート数の違い
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
LANポート数(各ユニット) | 3ポート | 2ポート |
LANポートは、有線接続をしたい機器がある場合に役立つ端子です。
X50は各ユニットに3つのギガビットポートを備えていて、NASやテレビ、プリンターなども同時に有線接続できます。
一方のX60は2ポートと少なめなので、有線派の方にはやや物足りないかもしれません。
テレワークなどで安定した通信を有線で確保したいなら、X50の方が柔軟に対応できます。
アンテナ数の違い
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
内蔵アンテナ数 | 2本 | 4本 |
アンテナの本数は、通信の安定性や電波の届きやすさに関わってきます。
X60は内蔵アンテナが4本あり、部屋数が多い家庭や壁を挟んだ通信でも安定しやすい仕様です。
とくに鉄筋マンションや2階建て住宅など、電波が届きにくい構造の住まいでは安心感がありますね。
X50も2本のアンテナで日常利用には問題ありませんが、広めの空間では中継ユニットの追加を検討してもよさそうです。
発売年の違い
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
発売年 | 2022年 | 2020年 |
発売年の新しさは、対応機能やアップデート頻度にも影響してきます。
X50は2022年発売のモデルで、160MHz帯域や最新スマホとの相性にも配慮された設計になっています。
X60は2020年と少し前のモデルですが、HomeShieldやアプリ機能など、必要な機能はしっかり搭載されています。
将来性や長く使いたい方はX50、実績や安定性を重視するならX60を選ぶといいですね。
価格の違い
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
価格(1台あたり) | 11,163円 | 12,600円 |
※2025年7月3日時点の価格です
X50は約11,000円台、X60は約12,600円と、価格差は1,400円ほどです。
この差額で得られるのは、より多いストリーム数やアンテナによる通信の安定性。
ただし、少人数の利用や軽い用途が中心であれば、X50でも十分な性能が得られるためコスパ重視にはおすすめです。
家族で多数の端末を使うなど、高負荷環境に備えたい方にはX60が安心ですね。
スペック比較表
項目 | Deco X50 | Deco X60 |
---|---|---|
無線LAN規格 | IEEE 802.11ax/ac/n/a/b/g(Wi-Fi 6対応) | |
最大通信速度(理論値) | AX3000(5GHz:2402 + 2.4GHz:574Mbps) | AX5400(5GHz:4802 + 2.4GHz:574Mbps) |
ストリーム数(5GHz) | 2ストリーム | 4ストリーム |
帯域幅 | 160MHz | 80MHz |
アンテナ構成 | 内蔵アンテナ×2 | 内蔵アンテナ×4 |
ビームフォーミング | 対応 | |
MU-MIMO | 対応 | |
OFDMA | 対応 | |
HomeShield | 対応 | |
暗号化方式 | WPA2/WPA3-Personal | |
LANポート数 | 3ポート(ギガビット) | 2ポート(ギガビット) |
VPN対応 | PPTP / L2TP / OpenVPN | |
サイズ・重量 | 110×110×114mm・約484g | |
設定方式 | スマホアプリ「TP-Link Deco」 | |
ファームウェア更新 | 自動アップデート対応 | |
IPv6対応 | あり | |
DFS対応 | あり |
スペックは全体的に似ていますが、通信性能に関わる部分で細かな違いがあるんです。
たとえば、最新のスマホで高速通信を楽しみたい方にはX50がぴったり。
一方で、家族みんなが同時にネットを使うことが多いなら、X60のほうが速度が落ちにくくて安心ですよ。
おうちの広さや間取りが気になるなら、電波の届きやすいX60を選んでおくと後悔が少ないかもしれませんね。
▼高速通信×コンパクト設計、スマートな暮らしにぴったり
▼テレワークも動画視聴も、ずっと快適なネット環境へ

Deco X50とX60の共通の機能や特徴
ここからは、どちらのモデルにも共通している便利な機能をご紹介します。
複数台つないでも快適なWi-Fi 6対応
このモデルは最新規格のWi-Fi 6に対応しており、同時接続が多い家庭でも安定した通信を保ちやすい仕様です。
従来よりも通信の効率が良く、高画質の動画再生やリモート会議もスムーズに行えます。
夜間など回線が混み合う時間帯でも、速度の落ち込みが気になりにくいのも安心です。

部屋中どこでもつながるメッシュ設計
場所によってWi-Fiが切れると、ちょっとした移動でも不便に感じますよね。
このモデルはTP-Link独自のメッシュ技術を採用しており、家全体を1つのネットワークでカバーしてくれます。
どの部屋でも一定の通信品質が保たれるので、間取りが広くても安定した接続を維持しやすいです。

届きにくい場所にも電波が届きやすい
鉄筋構造の住宅や壁の多い間取りでは、Wi-Fiの届きにくさが悩みになりがちです。
Deco X50とX60は、端末の位置に合わせて電波を集中させるビームフォーミング機能に対応しています。
離れた部屋でも通信が安定しやすく、動画視聴やWeb会議も快適に行えるのが特長です。

ネット利用を守るセキュリティ機能付き
セキュリティ対策がしっかりしていると、家族みんなが安心してインターネットを使えます。
このモデルにはTP-LinkのHomeShieldが搭載されており、不審なアクセスをブロックする機能や利用状況の可視化が可能です。
ペアレンタルコントロールで子どものネット利用を管理できるのも便利なポイントです。

スマホだけでかんたん初期設定
Wi-Fiの設定って難しそうなイメージ、ありませんか?
でもこのモデルは、スマホアプリ「Deco」を使って簡単に初期設定ができます。
アプリの案内通りに進めるだけで完了するので、機械が苦手な方でもすぐに使い始められますよ。

Deco X50の口コミや評判
- アプリ経由でしか設定できず、Web管理画面では細かな操作ができない。
- 詳細なネットワーク設定ができないため、上級者には物足りない。
細かな設定を重視する方には制限を感じるかもしれません。
ただ、基本的な使い方に支障はなく、シンプルに使いたい方や初心者には十分な機能と言えると思いますよ。
- 初期設定がスムーズで、すぐに使い始められた。
- 室内で800Mbpsを超える実測スピードが出た。
- アプリの操作がわかりやすく、迷わず設定できた。
- 白くてシンプルなデザインで部屋の雰囲気になじむ。
- 160MHz帯域で高速通信ができるのがうれしい。
設定のしやすさや十分な通信速度が好評で、特に初心者や買い替えを検討する方にとって扱いやすいモデルです。
見た目のすっきり感や使い勝手も好評ですね。

Deco X60の口コミや評判
- 無線接続時は速度が落ちやすく、100〜350Mbps程度になることもある。
- 本体の質感や付属のアダプターがチープに感じられる。
デザイン面や無線での通信速度にやや不満はあるようですが、有線接続や通信の安定性を重視する方には問題なく使えるレベルですのようですね。
- メッシュ性能が安定していて、接続が切れることがない。
- 同時に複数の端末をつないでも速度が落ちにくい。
- 保護者機能が細かく設定できて安心できる。
- アプリの操作が直感的で、設定もスムーズだった。
- スマートホーム機器との相性がよく、快適に使えている。
X60は「安定性」と「多台数接続」の安心感が魅力です。
特に家族全員で使うような家庭や、スマートホーム対応を重視する方にはぴったりのモデルですね。

Deco X50とDeco X60 どっちがおすすめ?
どちらにも魅力があるDecoシリーズ。とはいえ、選ぶなら「自分の暮らしに合うのはどっち?」が気になりますよね。
ここでは、それぞれの特徴を踏まえて、向いているタイプをまとめました。
Deco X50がおすすめな人
- 最新スマホ(iPhone 15 Proなど)の高速通信を活かしたい方
- 少人数世帯や接続台数が少ない家庭
- プリンタやNASなど有線機器をしっかり繋ぎたい方
- 価格もできるだけ抑えたい方
Deco X50は160MHz帯域に対応しているため、iPhone 15 Proなどの最新スマホとの相性も抜群。
LANポートが3つあるので、NASやプリンタなどの有線機器が複数あっても安心ですね。
同時接続の多さよりも「スピード」や「コスパ」を重視する方にフィットするモデルです。
X60よりも約1,400円安く購入できる点も見逃せません。

▼最新スマホとの相性も抜群!160MHz対応ルーター
Deco X60がおすすめな人
- 家族全員で同時にネットを使うことが多い方
- 動画視聴やリモート会議など安定性を重視したい方
- 2階建てや鉄筋住宅など電波が届きにくい間取りの方
Deco X60は4ストリーム・4アンテナ構成で、同時接続が多い環境でも安定感があります。
たとえば、家族で動画を見たり、テレワークと学習が重なるような状況でも快適につながりますよ。
また、壁が多い家や2階建て住宅でも電波が届きやすく、接続切れのストレスも軽減されます。
多少価格は上がりますが、「安定したネット環境」を整えたい方には心強い選択肢です。

▼スマートホーム対応も安心!多台数接続でも安定

よくある質問 Q&A
Q Deco X50とX60では通信速度に違いはありますか?
A 理論上はX60(AX5400)の方が速いですが、X50も160MHz対応機器を使えばとても高速です。実際の使用で大きな差は出にくいです。
Q Wi-Fiのカバー範囲に違いはありますか?
A X60の方がアンテナ数が多く、特に壁の多い環境では広範囲をカバーしやすいです。メッシュ構成を使えばX50でも十分広く使えます。
Q どちらのモデルも設定は簡単ですか?
A はい、どちらも専用アプリ「TP-Link Deco」を使って、画面の案内通りに操作するだけで簡単に設定できます。
Q 子どものインターネット利用を制限できますか?
A はい、どちらのモデルもアプリから時間制限やアクセス制限などができるHomeShield機能に対応しています。
Q NASやプリンターの有線接続はどちらが便利ですか?
A LANポートが3つあるX50の方が便利です。X60は2ポートのため、接続機器が多い場合はハブの利用が必要です。
Q 通信の安定性に違いはありますか?
A X60はストリーム数とアンテナ数が多いため、特に複数端末を同時に使う環境ではより安定して通信できます。
Q スマートスピーカーや家電との相性はどうですか?
A どちらのモデルもAlexaなど最新のスマート家電とスムーズに連携でき、快適にご利用いただけます。
まとめ|Deco X50とDeco X60の違いを徹底比較!
ここまでDeco X50とX60の違いを見てきましたが、それぞれにしっかりとした特徴がありましたね。
とくに注目したいのは、通信の設計やつながりやすさ、そして価格面の違いです。
- X60は同時通信に強く、複数端末を同時に使っても速度が落ちにくい
- X50は160MHz帯域に対応し、対応機器なら単独通信時の速度が向上する
- X60は最大通信速度が高く、重いデータの送受信にも余裕がある
- X50はLANポートが多く、有線接続を併用する機器構成に適している
- X60はアンテナ数が多く、壁越しや広い空間でも通信が安定しやすい
- X50は2022年発売で設計が新しく、将来的な互換性が高い
- X50は約1,400円安く、同程度の基本性能をより低コストで導入できる
家族みんなで同時にネットを使うことが多かったり、おうちの間取りが広めなら、安定感のあるX60が心強いですね。
一方で、最新のスマホを活かしたい方や有線接続も重視したい方、価格を少しでも抑えたいならX50がぴったりだと思います。
TP-LinkのDecoシリーズは、使いやすさも安定感もそろった頼れる無線LANルーターです。
毎日のネット環境を安心して整えたい方にとって、きっと心強い味方になってくれますよ。
▼はじめてでも安心、アプリでかんたん初期設定
▼子どものネット利用も見守れる安心のセキュリティ